ヨシダのドイツ日記

このブログでは、留学、サッカー、言語、文化、などなど 皆さんにとって有益だと思われる情報や、私がドイツで生活をしていて感じたことなどをシェアしていこうと思っています。

短い労働時間で高い成果を挙げるドイツ〜その労働に対する考え方とは?〜

 

Guten Tag!!みなさん、こんにちは。

 

近年、日本では仕事によるストレスや過労が問題視され、労働環境の改善が求められています。

一方ドイツは、短い労働時間で高い成果を挙げている国として知られています。

 

そんなドイツで生活していると、”労働”に対する価値観が日本と全く違うことに気づかされます。

例えば、労働時間や客への接し方、仕事に対する考え方など、様々な部分で日本との違いが見受けられます。

 

そこで今回は、少ない労働時間で高い成果を挙げるドイツの労働に対する考え方はどんなものなのか。

私がドイツで生活して感じた、日本との違いについてシェアしていきたいと思います。

 

1. 労働時間

まず、労働時間に大きな違いが見られます。

 

2015年のOECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の年間平均労働時間は、1719時間でした。

一方ドイツは、1371時間でした。

 

その差は348時間にも及びます。

仮に1日8時間働くとして単純計算すると、日本はドイツよりも1年間で43.5日も多く働いていることになります。

 

1-1. 法律で労働時間が厳しく規制

休暇に関する法律

ほとんどのドイツ人は、夏や冬に3週間ほど休みを取って家族と過ごしたり、旅行に出かけたりします。

 

日本で丸々3週間の休みを取るのは至難の技のように感じます。

しかし、ドイツではそれが当たり前です。

 

では、どうしてドイツ人はこんなにも多くの休みを取ることができるのでしょうか?

 

ドイツでは、休暇の最低日数が法律で定められており、ドイツ企業は社員に最低24日の有給休暇を与えなくてはならないそうです。

そしてそれは必ず消化される必要があります。

 

日本でも有給休暇はあると思いますが、まとめて使うと周りの目が痛かったりと、なかなか使いづらい状況があるように感じます。

 

一方ドイツでは、休暇を取るのが当たり前になっているので、心置きなく、家族との時間を過ごしたり、旅行に出かけることができるというわけです。

 

労働時間法

もちろん、普段の労働時間に関しても法律で規制されています。

労働時間法によって、平日の1日あたりの労働時間が10時間を超えてはならないとされており、その労働状況は労働安全局によって厳しくチェックされます。

守られていない企業は重く罰せられます。

 

日本でも、労働基準法により規制されているはずですが、実際には毎日残業に追われるということが多々あります。

 

ドイツでは、夜遅くまで残業というのはほとんどありません。

 

なのでドイツ人はより多くの時間を家族や趣味に費やすことができます。

 

少し話がずれますが、残業がないということが、仕事をしながらでも週4、5回のトレーニングへの参加を可能にしています。

たとえプロサッカー選手でなくても、仕事をしながら本気でサッカーをすることができる環境があります。

この労働時間の差が日本とドイツのアマチュアサッカーリーグの発展の差であると言っても過言ではないと私は思います。

 

閉店法

ドイツには閉店法というものがあり、これによってほとんどの店は日曜日に営業しません。アパレルなどのショップはもちろん、スーパーやドラックストアでさえも閉まっています。

また、日本では当たり前の24時間営業のコンビニやファミレスなどは存在しません。

 

これによって仕事の絶対数が減り、日曜日はほとんどのドイツ人が休日です。

 

語学学校の先生に、日本では24時間営業が当たり前だというと、なんでそんな無駄なことをするんだと言われました。笑

日曜日や夜に店が開いていないんだったら、開いてる時間に買えば良い話だとのこと。

確かにその通りです。笑

 

日曜日にお店がやっていないことに関して、最初は多少不便に感じましたが、慣れてしまえば全く問題ありません。

 

この法律によって、日曜日はほとんどのドイツ人が休むことができます。そういった点では非常に良いと思いますし、労働環境の改善が求められる日本は参考にすべきかもしれません。

とは言っても、日本にこの文化を取り入れるのはかなり難しいとは思いますが…

 

2. 仕事に対する考え方

2-1. ハードさが評価される日本、効率の良さが求められるドイツ

労働時間において日本とドイツに大きな差が見られました。

その差は、労働生産性の面においても見られます。

 

同じくOECDのデータによると、2015年の日本人一人当たりのGDP(1時間あたりの国内総生産)は39.5ドルでした。

一方、日本よりもはるかに労働時間の短いドイツのGDPは59.5ドル。

 

一概に言うことはできませんが、この結果からドイツは短い時間で高い成果を挙げていると考えることができます。

 

ドイツでは、どれだけハードに働くかではなく、どれだけ賢く働くかが重要視されます。

 

一方日本には、長時間仕事をすることや休みを返上して仕事をすることが良しとされている風潮があります。

この風潮があることによって、仕事を早く切り上げて帰宅するということはしにくくなりますし、そうするとどんどん無駄な時間が増えていってしまいます。

 

この風潮を変えるのはかなり難しいとは思いますが、この風潮がある限り短い時間で高い成果を挙げると言うことは不可能であると思います。

 

2-2. なんのために働くのか

生きて行くためにはお金を稼がなければなりません。

だから人は働きます。

そして、稼いだお金で生活しながら、家族や友達との時間を過ごしたり、自分の好きなことをやったりします。

 

先日、ホストファミリーと仕事についての話をしている時に、

「多くの日本人は寝て起きて仕事。また寝て起きて仕事…という生活を送っているんでしょ?彼らはなんのために生きているの?」と聞かれました。

実際にそのような生活を送っている人も多くいるのではないでしょうか?

 

家族や友人と楽しい時間を過ごしたり、趣味を楽しむために働いているはずなのに、それらをないがしろにしてしまっては本末転倒です。

 

ドイツに来て私が感じるのは、日本人は、

本来生きるために仕事をするはずが、仕事のために生きている

といった具合に逆転してしまっている人が多いということです。

 

仕事が好きでやっているのであればまだしも、そうでない人が大半です。

しかし、そうした労働環境を作っているのは日本の仕事に対する価値観だと思います。

 

それを否定する気はありませんが、ドイツのように短い時間で高い成果をあげる国もあるということを知り、そこから学ぶこともあるということを知ることは必要ではないかと思います。

 

 

3. まとめ

ここまで、日本とドイツの労働に対する価値観や法律の違いについて書いてきて私が思うのは、一番の違いは考え方や文化であるということです。

 

法律などで規制しても、それらがうまく機能していないのは、日本独特の仕事に対する考え方や文化があるからだと思います。

 

労働環境の改善を考えた時に、例えばドイツの制度をそのまま全て導入することは不可能でしょう。

これまでの日本の考え方や文化とリンクさせながら、日本に合う形で少しづつ導入して行くことが一番の近道ではないかと考えます。

 

 

日本とドイツの違いについての記事も書いているので、よかったらこちらも読んで見てください!!

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